勇気のある人が好きです。
鳩村衣杏になる前、
「佐野裕貴」という名の作家でした。
趣味で書いていた頃からのPNで、
プロとしての活動期間は5年ぐらい。
出してもらった本は5冊。
色々あって、筆を折りました。
当時はインターネットの個人利用が
ようやく始まった頃で、
「辞めます」とファンの方に言う場が
ありませんでした。
そもそも断筆とか引退とか言わず、
様々な事情で消える人は多いです。
辞めたくなくても、仕事がないとか。
理由を言うのもなんだかなーと思い、
罪悪感を覚えながら
黙ってフェードアウトしました。
5年後に再ビューしたときも
新人としてリスタートしたかったので、
PNも変えて、公表せずにいました。
でも一昨年、文庫で復刻していただき…
帯にバーンと出てたまげました(゚∀゚)
営業さんが、どこかの書店員さんに
バーンと出さなきゃ!と言われたそうです。
そんなわけでブログで公表しまして…
先日、何気なくまたtweetしたら、
ある方から「お礼」というタイトルの
メールが届きました。
同じ作家だとは知らなかったこと。
「佐野裕貴」さんがどうしているのか
ずっと気になっていたこと。
今も本を手の届く場所に置いて、
事あるごとに読んでいること。
そんなことが簡潔に書かれ、
最後にこう綴られていました。
「私にとって、本当に大切な作品です。
ずっとお礼を言いたかったんです。
素晴らしいお話をありがとうございました。」
私にとっては「昔の事」でも、
そうじゃない人がいる…
でも、好きな映画はずっと好きで
何度でもくり返して観るし、
俳優さんが歳を取って変わっても、
関係なく「好きなものは好き!」って
言いたいし、伝えたくなりますね。
そうすると未知の情報が入ってきて、
また新たな感動があったり…
そっか、同じなんだな(*''▽'')
3年前に言ったからもういいやと思って、
放っておいたことを反省!
自分が「そちら側」にいることが
なかなかピンと来ないんだけど、
だからこそ自分のことも誰かのことも、
「ワクワクする!」とか「好き!」とか、
どんどん発信したほうがいいですね。
だって、あの頃にはなかったツールがあり
つながるチャンスがあるんだから。
でも、最終的に一番大切で必要なのは
「勇気」なんだなと実感しました。
素晴らしいのは私の功績や過去ではなく、
彼女が勇気を出してメールをくれたこと…
それに尽きると思います。
よーし!
4年前、ショコラ文庫の当時の担当さんに
「私も佐野さんのファンでした」と言われ、
「復刻してもらえませんか!」と
頼んだ自分の勇気も称えようっと(・´з`・)
やりたいことはもっと言おうっと(・´з`・)
言うだけならタダだし、断られても
そのときちょっと恥ずかしいだけだから!
ちなみに『東京純情コンバース』は
四半世紀前が舞台なので、
携帯電話が出てきません。
すれ違いラブ…甘酸っぱーい( *´艸`)