小説家・鳩村衣杏の日記

BLや小説のお知らせページ。好きな映画や萌えについても語ります。

新たな挑戦

 リンクに「もうひとつのブログ」を貼りました。

 アメブロです。そちらでは、新たな挑戦を始めます。

 

 この1~2年、友人・知人から頻繁に「文章の書き方」とか「(物事の)説明の仕方」について、質問や相談を受けるようになりました。

 

 今はプライベートでも仕事でも、SNSの利用は不可欠です。

 が、簡単に発信できるツールが流通した分、中身の質や目的別のスキルも必要になってきた気がします。

 

 作家だけでなく、編集者・ライターの経験から「こう考えると、整理できると思う」「こうしたら伝わるんじゃないかなー」などと、簡単なコツを教えているうちに、「わかりやすい!」「そういうの知りたい人、もっといるよ!」という話をあちこちからいただき……

 

 

 生意気かもしれないけれど、こんな私でも、小説を書く以外で、誰かの役に立てるのかな?と思うようになりました。

 同じタイミングで、様々な出会いがあり、ご助言もあり……

 

 やるならきちんと責任を持って取り組もう!と、別ブログを作ることにしました。

 

 読んでいただければわかるかと思いますが、「作家になるための~」といったものではありません。

  伝えたいのは、あくまでも「仕事や人生に役立つ・自信がつく文章の書き方」です。

 

 小説家としてのお仕事・新刊情報などは、これまでどおりこちらの「鳩村衣杏の日記」やtwitterで流していく予定です。

 

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 というわけで、書いてる人間は同じですが、中身は分けております。


 もちろん、作家業は、依頼がある限り続けますよ~!

 

 10月には新刊が発売になります。
 今年5冊目です。ありがとうございます!

 

 また……少し先になりますが、BL以外のジャンルでのお仕事の予定もあったり……


 これまで以上に幅広く、様々な場所で、大勢の方に楽しんでいただくと共に、お役に立てるような活動を始めます。

 どちらがメインということではなく、双方が響きあい、フィードバックしていくことが希望です。

 

 これが、私がたどり着いた「作家を続けさせてもらったことへの恩返し」です。

 

 そんなわけで……

 これからもよろしくお願いいたします(≧▽≦)

 

 

「これから」が「これまで」を決める

 

 

 誰かに言われたからではなく、自分がそうしたいから

 

 ずっと「BL作家・鳩村衣杏」という肩書では、BLの外へは行けないと思ってました。

 

 本当は出ていくのが怖いから、そう思いたかっただけ。

 肩書が通用する世界で、守られていたかった。

 

 でも、扉はいつだって開いていたし、誰かの許可もパスポートも必要ない。

 

 それに「これだけやってれば大丈夫」という時代はもう終わったんですよね。

 

「これから」が「これまで」を決める

 

 外へ出て初めて、これまでやってきたことの真価が問われる。試される。

「正しかったかどうか」ではなく、「正しかった」と言えるように生かしていきたい。

 

 何より、私は「ワクワクすること」が好きで、「勇気ある人」「しなやかに飛び回る人」が大好きです!

 

 だからね。

 

 自分もそうなりますよ。なりたいんだもの!(*'ω'*)

 

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予定調和を徹底的に破壊する『エル ELLE』の潔さ

 【自分に起こるすべてをコントロールする】ことの圧倒的な強さ。  

  例え誰にも理解されなくても、きっと「彼女」は気にしない。  

  自分はどうしたいのか──それが「彼女」の原動力のすべてだから。

 
 
 今日は一日中、低気圧できっと体調が悪いに違いない。
 デスクにしがみついても、原稿は進まないに違いない。
 
 ということで「インプットの日」決行!
 絶対に観たいと思っていた映画のはしご(ありがとうレディース・デー)。
 
 2本目に観たのはエドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー
 面白かった~! 音楽とアクションのマッチング、キャラクターの立たせ方、ありがちではないオチ……とても楽しめました。おススメ。
 
 面白かった……んだけど、1本目の『エル ELLE』が強烈に良かったので、その余韻に吹き飛ばされた感じ。
 
 監督は、日本では『氷の微笑』『ロボコップ』で知られたポール・ヴァーホーベン。どの映画でも容赦なく「男の愚かさ」「女のしたたかさ」を描いてきた監督の真骨頂。
 町山智浩さん高橋ヨシキさんが絶賛しているので、どうしても観たかった。
 
*ちなみに私は『ショーガール』も好きです。
 
 ほんっとに観てよかった!!!!!
 
「おススメ映画は何ですか?」という質問には答えやすいんだけど、「一番好きな映画は何ですか?」には答えにくい。
 おススメ と 大好き は違う。
 生意気な言い方だけど、「おススメ」は「好き」の中から「このあたりなら問題ないかな」という作品を選ぶ。
「大好き」は感性が決めるから、自分でも「なぜ好きなのか」がわからないことも多い。
 

 この映画は間違いなく「大好き」な映画

 
 世界中の映画祭・賞で主演女優賞を総なめにしたにもかかわらず、ヒロイン・ミシェルの造形や描き方があまりにショッキングで、いわゆる「常識」「定型パターン」を気持ちいいほどぶち壊しているがゆえに、賛否両論を巻き起こした問題作……なので、おススメは躊躇します。
 
 簡単に言うと『ワンダーウーマン』の対極にあるような映画。
 理解できない、不快だという女性も多いと思う。実際、議論や反発も巻き起こっているそうです。
 
 わかる。
 でも、私は心から楽しんだし、快哉を叫びたくなった。
 
 ここまで「自分が自分であること」を徹底的に貫き、「自分の人生」を完璧にコントロールしようとするキャラクターって観たことがないし、それが「女性」というところに打ちのめされた。
 もちろん、彼女がそうなった「原因」はあるのだけど、とにかく彼女はカテゴライズされることを厭い、何が起ころうとも「自分の選択」を貫く。
 
 こう書くと「頑張る女性」みたいな印象だけど、きっとミシェル自身は「頑張る女性」と言われることすら嫌だと思う。
「私は私」……みんなそう言うけど、それも、社会に向けた「私」に縛られた「私」でしかない。
 

 イザベル・ユペールは最高

 
  高橋ヨシキさんは、ラジオでこんなふうに語っていた。
「ミシェルさんは、誰もいないところで泣いたりすることに意味があるのか、って思ってるんですよね」
 
 もちろん、傷ついている。怯えてもいる。
 でも、彼女は泣かない。相談しない。悩まない。躊躇しない。なぜなら、そんなことはすべて無駄だから。そんなことをしても、何の解決にもならないから。
 やりたくないことはしない。決めたことは徹底的にやる。
 自分の気持ち、欲望に抗わない。
 誰にも理解されなくて構わない。そもそも理解されようだなんて思っていない。
 その突き抜け方が、ハンパない。
 だけど、力は入っておらず、どこまでも軽やかで、知的で、自由で、美しい。
 
 名だたるハリウッドの女優たちが「こんな役はできない!」と断ったそうだけど、正解。
 だってこの役は、イザベル・ユペールのものだから。
 
 再度、注意しますよ。
 
 おススメは、しません。
 予定調和にならないフランス映画に慣れてる人でも、劇薬の部類だと思いますんで。
 興味のある方は、ちょっと調べてみて、それから決めて。
 
 もしかしたら『ゴーン・ガール』が好きな人なら大丈夫かな。
 でも多分、あれより強烈(*''▽'')
 
 

全人類必見映画『ワンダーウーマン』

「理想」に伴う代償の痛みを知って初めて、「夢の実現」に必要なものがわかる。
「夢の実現」はひとりでは難しいから、仲間や理解者、導いてくれる人の存在が大切だということも。

 

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ワンダーウーマン』観てきました!

www.youtube.com

 

 最高! 全人類が観るべき! 

 これまでヒーロー物を観ても、なんだか、どこか他人事だった。闘う女性キャラも沢山いたけど、ここまで「自分も一緒に闘っている」気になったのは初めて。

 穢れのない「理想に燃える」主人公の成長物として、お手本のような作りになってます。 

 強いだけではダメ。
 抵抗するだけではダメ。
 言葉にするだけでもダメ。 

 やっぱり大事なのは、信念を行動に移すこと。

 そしてそれを、自分を信じてくれる「誰か」から学び、成長する。

 

 もちろん、そんなドラマ部分は無視して、単純にアクション映画として観てもスカーッとしますよ。

 アクションがとにかくキレッキレ&美麗! 
 特に島での戦闘場面(兵士vsアマゾネス軍団)は、忍者・侍好きの人にも刺さると思います。もう、あそこだけずっとループして観たい!
 あんなに「麗しい」アクションシーンって観たことないわ! 芸術だよ! 

 

 主人公、ダイアナ役のガル・ガドットがとにかく美しいので、巨大スクリーンで観ているだけで幸せ(*´Д`)


 そして道案内のスティーブ役、クリス・パイン(新『スタートレック』シリーズのカーク船長役)も、いい味出してます。

 肉体的には彼女のほうが強いんだけど、本当に大切なことを命を懸けて教えてくれる人。出会ったのが彼でなければ、ダイアナは旅立たなかったと思う。

 

 そう、これって「女性よ、立ち上がれ!」というだけでなく、きちんと「通過儀礼」の物語になってるんですよ。
 
 だから全人類におススメなんだけど……

 

 やっぱり、女性に観てほしい!  

 闘ってる人、悩んでいる人、何かの呪縛に苦しんでいる人、理想と現実のギャップが埋められない人…… きっと力が湧いてきます。

 そして「始めなければ!」と思うはず~(≧▽≦) 

 

 あの腕輪に込められた「誓い」とは?

 

 実は……

 原作『ワンダーウーマン』の歴史は古く、細かいセリフのやりとりや設定にすべて「女性の解放」につながる深ーい意味があるのです。

 町山智浩さんの解説を聞くと、作品(原作・映画)に込められた思いやメッセージがわかってさらに愉しめます! 

 

www.youtube.com

 

 この中の藤谷文子さん(ご存じスティーブン・セガールのお嬢さん)の映画に寄せるコメントにも感動したなー(´;ω;`)

 女性の特性のひとつに「共感能力」があると思うんだけど、それこそが現代に求められているものだと感じるんですよね。

 

 

 ところで、観終ってカフェでパンフ眺めてたら、可愛い店員さんに「面白いですか? 観るべきですか?」と聞かれたので「めっちゃいいです! 特に女子にはおススメ!」とプッシュしちゃったyo(゚∀゚)

 

 

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楽しいね(*´Д`)

 このブログを読んでくださって、ありがとうございます!

 ここのところ、ツイートをシェアしてみたり……と、とっ散らかっていてすみません!

 

「新しいこと」を始めようと考え、実際、準備に取りかかっています(始動はもう少し先ですが)。

 それでいろいろと試してみたくなり、あえて、とっ散らかってみました(゚∀゚)

 方向性が固まりましたので、現在、FBも含めまして、整理しています。

 

 といっても、ここは続けます!

 こちらはBLや一般小説など、作家としての情報、趣味や好きなものについて発信していくブログにしたいと考えています。

 

 いわゆる「情弱」というやつで、これまで「別に困らないし」と背を向けていましたが、単に面倒だっただけです(;・∀・)

 社会的な問題の有無や使い方の是非はともかく、もうSNSがなかった時代には戻れません。

 それなら、上手く使いこなし、多くの人とつながっていきたい! 

 ワタシの想いを伝えていきたい!

 そう考え、遅まきながら、勉強中です。

 

 難しいけど、楽しいね(*´Д`)

 世の中には、こんなに才能豊かな人たちがいるんだ……それがわかっただけでも、ブログもFBもtwitterも始めて本当によかった!

 

 生温か~く見守っていただければ幸いです。

 

 

 

 

同じものを見ているからといって、同じ部分を見てるとは限らない

8月22日の気づき

 

 

BL作家を泣かせた本

『「好きなことだけやって生きていく」という提案』(角田陽一郎著・アスコム)読了。

 

 不思議なんだけど、読む(買う)前から「絶対に当たり」「めっちゃわかる」と思ってた。

 上から目線ですいません(;・∀・)

 でも、実際にそうだった。

 若い頃から考え、気づき、実践してきたことが、角田さんの言葉でとてもわかりやすく、丁寧に説明されていた。

 章ごとに「そうそう!」といちいち膝を打ちながら舐めるように読み返していたので、読了までに時間がかかった。

 他人に言ってもあまり理解してもらえないことが多かったから、同じことをやってた人がいたんだ……と思うと、なんかもう、何度も涙ぐんでしまった、ははは。

 

 

 ワタシのここ数年の悩みは「この先、自分をどう生かすか」だった。

 考え方や物事の捉え方が「間違っていない」のはわかってた。根拠はない。でも、それを疑ったことはなかった。

 ただ、今、そしてこれからの時代、どこへ向かって、どう使えばいいのか、SNSなどを活用してどう展開させていけばいいのか──が、わからなかった。

 冒険の旅に出たいのに、新しい地図も武器も見つからない。これまでのやり方では、もう進めない。

 

 そんなとき、出会いが訪れた。自分よりも若い人たち。でも、とても勇気のある人たち。多分、考え方は同じだけど、「今」をしっかり捉え、「これから」を見据えた挑戦をしている人たち。

 彼らが、刺激と新しい扉を示してくれた。

 

 その出会いがもたらされたきっかけは、「諦めた」こと。

 求めても、探しても得られず、苦しい思いが続き、求めるのをやめた。

 そうしたら、なぜか、求められるようになった。

 ごく自然にそれに応えていたら、少しずつ、欲しかったものが勝手に集まってきた。

 

 あ、これだ、と思った。

 与えたから、与えてもらえたんだ。

 

 一度こうなると、すべてが柔軟に回り始める。どんどん、いい情報や出会いが入ってくる。

 大事なのは、それを逃さず、掴むこと。

『「好きなことだけやって生きていく」という提案』を知ったのも、その流れの中だった。「買わなきゃ!」と思った。「絶対に当たり」「めっちゃわかる」と確信できた。理屈じゃない。

 

 で。

「間違ってないよ」と励まされただけではなく、一番欲しかった「この先、自分をどう生かすか」がしっかり書かれていた。これ以上の「当たり」ってある?

 ほらね。やっぱり、正しかった。

 この流れを絶やさず、「正しかった」の連鎖をつないでいくためには、アドバイスをどんどん実行しなければ。

 つか、もうやってます。

 つながっていくつながっていく……ふふふ(・∀・)

 

 唯一、申し訳ないのは、どこがどう良くて、どう素晴らしいから、お勧めします──と簡潔に説明できないこと。

 ワタシは、ワタシが喉から手が出るほど欲しかった地図と武器の具体的な使い方(ここ大事!!!)を、この本からいただいた。

 しかし、あまりにパーソナルな部分に結びついているので、伝えるには文庫1冊分ぐらい自伝を書かなくてはならない。うざーい。

 ということで、割愛。

 

 皮肉なことに、本書の第3章「伝え方一つで、『ダメ』なアイデアも『いい』アイデアに変わる」の中にある「プライベートな想いをパブリックにする」に挫折したわけで、仮にも作家なのに……と思うと、情けないことこの上ない。

 ただ、この感動は今後、きっと「パブリック」で発信する。

 小説かもしれないし、違うものかもしれない。いずれにせよ、そうせずにいられないのが、作家という生き物なので。

 

 知りあいに勧めまくったら、少なくとも3人は「買う」と言ってるので(すぐやる仲間)、ひとまずはそれをお礼とさせていただきます(゚∀゚)

 

 

★追記★ 本文の見せ方(デザイン)、構成も素晴らしい。これだけでもプレゼンのお手本ですよ。参考にしよう。

 

 

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