映画館で逢いましょう
アカデミー賞つながりで、映画絡みの拙著既刊を宣伝させてください。
紙の本ではもう入手困難だと思うので、電子になりますが。
『映画館で逢いましょう』全2巻(イラスト:山田ユギさん)
スピンオフ作品
『美しき厄災 ~ビューティフル・ディザスター~』
『傍若無人なラブリー』(共にイラスト:タカツキノボルさん)
もう時効だと思うので、裏話をちょっと書きますね
別に大した話ではなく、ありがち~なことですが。
小さな洋画配給会社「エルシノア・フィルムズ」を舞台にした、映画に情熱を駆ける個性的な社員たちの働きと成長、そして恋の物語。
いろんな出版社の編集さんから「あれ、大好きでした!」と誉められ、そこから多くのお仕事の依頼をいただきました。
が。
これ……売れなかったんですよねー(゚∀゚)アハハ
ワタシは映画が好きで、一時は映画配給会社に入ろうと考え、講座にも通いました。でも、やっぱり編集者として映画に関わりたいと思い直し、映画本の編集を手がけるようになりました。ライターとして、紹介記事を書いたりもしました(デビュー後もしばらくは二足の草鞋でした)。
そのときの経験は、作家になった後も生きています。
もともと会社が舞台の話とか、会社を作っていく話が大好きです。で、映画も好き。
デビュー作が好評だったので、満を持して、書きたいことを書いたわけです。愛と想いをいっぱい詰め込んだわけです。
自信満々だったから、1巻が売れなかったと知らされたときはショックでした。後から思えば、確かに恋愛小説としては薄味です。
編集部からは「(1巻が売れなかったから)2巻は出せないかもしれない」と言われました。まあ、これは仕方のないことです。作家業もビジネスですから、その覚悟も込みでやらなければなりません。
ただ、1巻も出ていないならともかく、1巻は出ている。他社へ持ち込むことはできません。雑誌での連載は読者も知っているし、すでに2巻分まで書き終えています。
2巻だけ出ないなんてあまりにみっともないし、絶対に嫌でした。そこで「印刷部数や印税率を下げても構いませんから」「人気キャラ・島兄編の書き下ろしもやりますから」……と編集部に頼み込んで、なんとか出していただきました。
スピンオフのレーベルとイラストレーターさんが違うのは、諦め切れずに他社に「書かせてくれ」と持ち込んだからです(反省を生かし、恋愛部分を多めにしたyo!)。
売れなかったことの「責任者探し」をしたくて、裏話を書いたわけではありません。どの作家さんも編集さんも営業さんも、みんな「沢山の人に読んでほしい」と思って知恵を絞り、様々な努力や仕掛けをします。でも、すべてが「狙いどおり」にならないのが商売です。
わがままを聞き入れてくださった編集部(出版社)さん、イラストの先生方には、感謝しかありません。
あのとき、ああいう目に遭って、鼻っ柱を折られて、絶対によかったと思ってます。あの経験は、間違いなくワタシを鍛えてくれました。
そして、本が出たおかげで他の仕事へつながったのですから「結果オーライ」という見方もできます。
ただ、やっぱり、もっと沢山の人に読んでほしかった……という思いはあります。
そして今は……電子書籍があるじゃない?(゚∀゚)
映画を取り巻く環境はどんどん変わっているので、ここで書かれていることはもう「ひと昔前」かもしれません。
でも……
パピレス他、電子で読めますんで(゚∀゚)
ステキなイラスト付きですんで(゚∀゚)
お仕事小説として面白いyo!という自信はありますんで(゚∀゚)
よろしくお願いしまーす!
*この裏話についての感想やご意見がありましたら、twitterではなく、直に鳩村宛にメールで送っていただければ幸いです。上にも書きましたが、誰かを責めたくて、恨みを晴らしたくて、披露したわけではないので。あくまでも宣伝です(''∀'')
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