小説家・鳩村衣杏の日記

BLや小説のお知らせページ。好きな映画や萌えについても語ります。

お墓参りからの……愛

 お彼岸ですね。

 

 我が家の菩提寺は、新宿にあります。

 子どもの頃は「なんでこんな都心にあるの?」と思ってました。
 CMや新聞広告などで、霊園とか墓地は「郊外にある、だたっぴろい公園のようなところ」と思っていたからです。 

 

 でも、大人になると……よくぞここに!と、じーちゃんに感謝!
 とにかくアクセスがいい。
 実家からは約30分。転居したら沿線になり、15分。
 おかげでささーっと気軽にお参りにいける! 

 なので、お盆やお彼岸は、両親・私・弟家族はそれぞれ、都合のいいタイミングでお参りしてます。 

 

 住職の奥様に「すみません、バラバラで~」と言ったところ、

「とんでもない! ご先祖様は、何度も来てもらったほうが嬉しいものですよ」 

 なるほど、そういう考え方もあるのか~(゚∀゚)
 確かに人が来るたびにお墓は掃除されるし、お線香、お花は新しくなるもんね。

 

f:id:hatomuraian:20170923094358j:plain

 

 ところで、本堂でお線香に火を点けてもらっていたら、奥様に「小説家さんよね? どんな本を書いてるの?」と聞かれ……(;'∀')
 すぐそばにジョイス・カルパティみたいなステキマダムがいたので、余計に……(;'∀') 

 別に正直に言ったところで問題ないと思うし、恥ずかしくないんですけど、BLは説明がちょっと面倒くさい……

 

「女子向けです」
「本名で書いてるの?」
「いいえ」
「今度読ませて」
「あー、はい~」 

 お線香を手にそそくさと退場。 

 

 ……という話をツイートしたら、ファンの方がナイスなアドバイスをくれました。

 

「恋愛小説、純愛もの!ですよ(´▽`) 恋愛のお話書かれてるのですから」 

 

 ( ゚д゚)ハッ!   

 そうか! それでいいのか! 

 難しく考えすぎてた。 

 っていうか、その優しいリプが嬉しい~(*´Д`) 

 

 守られてるな。
 愛されてるね。

 ご先祖様のおかげかも。 

 

 ちなみに寺の石畳で飛び跳ねて遊んでいて、股関節を脱臼したのは私です。

 小さい頃で、覚えてないけど(゚∀゚)

 

 

松本へ行ったよ

 長野県は松本に行ってきたよ!

 

 諸事情により12時間しか滞在できなかった分、なーんにもしないで、ひたすらゆったりのんびりしました~。

 

f:id:hatomuraian:20170920103437j:plain

 

 足元から可愛さアピール(私のスニーカーではなく)。

 

 もう何度も行ってるけど、街がきれいなので、散策するだけで癒される。

 f:id:hatomuraian:20170920103513j:plain

 

 街全体がデザイン化されている。

 城下町らしい風情を残しつつ、新しいものと融合させているのがいい。

 

f:id:hatomuraian:20170920103722j:plain

 

 ラジオ博物館ですと? 早朝だったので入れなかった。次はチャレンジしたい。

 f:id:hatomuraian:20170920104017j:plain

 

 台風一過で川面はキラキラ。

 

f:id:hatomuraian:20170920103850j:plain

 

 川とは別に街中に水路があって、「PARCO」のカフェ前には錦鯉も……

 餌をもらえると思ったのか、めっちゃ寄ってきた(゚∀゚)

 

f:id:hatomuraian:20170920104119j:plain

 

 四柱神社でお参り。

 

f:id:hatomuraian:20170920104500j:plain

 

 この4つで「四柱」って……すごくね?

 

f:id:hatomuraian:20170920104612j:plain

 

 猫かわいい( *´艸`) 尻尾垂れてるけど……にらんでるけど……(;・∀・)

 

f:id:hatomuraian:20170920105144j:plain

 

 お参りの後、おみくじ。

 レバーを押すタイプだったけど「第一番 大吉」。

 一番を引いたのは2回目~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

f:id:hatomuraian:20170920105319j:plain

 

 びよーん……と成長したいものです。

 

 おわり

 

 追記:何度も行ってるのに、松本城へはまだ行ってません(;・∀・) 次こそは……

 

 追記2:今回は買えなかったけど、必ず買うのが、松本駅ビル「MIDORI」4階の「水城漬物工房」のおやき!

 おやきは長野のあちこちで買って食べてみたけど、ここのおやきが一番好き! 

 具が多くて美味しいのです。

 種類もきんぴらごぼうとか、かぼちゃあんとか、バラエティに富んでます。

 頼むとレンジチンしてくれるので、列車の時刻に合わせて温めてもらい、車内で食べるといいですよ~( *´艸`)

 

 

 

 

 

 

新たな挑戦

 リンクに「もうひとつのブログ」を貼りました。

 アメブロです。そちらでは、新たな挑戦を始めます。

 

 この1~2年、友人・知人から頻繁に「文章の書き方」とか「(物事の)説明の仕方」について、質問や相談を受けるようになりました。

 

 今はプライベートでも仕事でも、SNSの利用は不可欠です。

 が、簡単に発信できるツールが流通した分、中身の質や目的別のスキルも必要になってきた気がします。

 

 作家だけでなく、編集者・ライターの経験から「こう考えると、整理できると思う」「こうしたら伝わるんじゃないかなー」などと、簡単なコツを教えているうちに、「わかりやすい!」「そういうの知りたい人、もっといるよ!」という話をあちこちからいただき……

 

 

 生意気かもしれないけれど、こんな私でも、小説を書く以外で、誰かの役に立てるのかな?と思うようになりました。

 同じタイミングで、様々な出会いがあり、ご助言もあり……

 

 やるならきちんと責任を持って取り組もう!と、別ブログを作ることにしました。

 

 読んでいただければわかるかと思いますが、「作家になるための~」といったものではありません。

  伝えたいのは、あくまでも「仕事や人生に役立つ・自信がつく文章の書き方」です。

 

 小説家としてのお仕事・新刊情報などは、これまでどおりこちらの「鳩村衣杏の日記」やtwitterで流していく予定です。

 

f:id:hatomuraian:20170913154755j:plain

 

 というわけで、書いてる人間は同じですが、中身は分けております。


 もちろん、作家業は、依頼がある限り続けますよ~!

 

 10月には新刊が発売になります。
 今年5冊目です。ありがとうございます!

 

 また……少し先になりますが、BL以外のジャンルでのお仕事の予定もあったり……


 これまで以上に幅広く、様々な場所で、大勢の方に楽しんでいただくと共に、お役に立てるような活動を始めます。

 どちらがメインということではなく、双方が響きあい、フィードバックしていくことが希望です。

 

 これが、私がたどり着いた「作家を続けさせてもらったことへの恩返し」です。

 

 そんなわけで……

 これからもよろしくお願いいたします(≧▽≦)

 

 

「これから」が「これまで」を決める

 

 

 誰かに言われたからではなく、自分がそうしたいから

 

 ずっと「BL作家・鳩村衣杏」という肩書では、BLの外へは行けないと思ってました。

 

 本当は出ていくのが怖いから、そう思いたかっただけ。

 肩書が通用する世界で、守られていたかった。

 

 でも、扉はいつだって開いていたし、誰かの許可もパスポートも必要ない。

 

 それに「これだけやってれば大丈夫」という時代はもう終わったんですよね。

 

「これから」が「これまで」を決める

 

 外へ出て初めて、これまでやってきたことの真価が問われる。試される。

「正しかったかどうか」ではなく、「正しかった」と言えるように生かしていきたい。

 

 何より、私は「ワクワクすること」が好きで、「勇気ある人」「しなやかに飛び回る人」が大好きです!

 

 だからね。

 

 自分もそうなりますよ。なりたいんだもの!(*'ω'*)

 

f:id:hatomuraian:20170912100509j:plain

 
 

予定調和を徹底的に破壊する『エル ELLE』の潔さ

 【自分に起こるすべてをコントロールする】ことの圧倒的な強さ。  

  例え誰にも理解されなくても、きっと「彼女」は気にしない。  

  自分はどうしたいのか──それが「彼女」の原動力のすべてだから。

 
 
 今日は一日中、低気圧できっと体調が悪いに違いない。
 デスクにしがみついても、原稿は進まないに違いない。
 
 ということで「インプットの日」決行!
 絶対に観たいと思っていた映画のはしご(ありがとうレディース・デー)。
 
 2本目に観たのはエドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー
 面白かった~! 音楽とアクションのマッチング、キャラクターの立たせ方、ありがちではないオチ……とても楽しめました。おススメ。
 
 面白かった……んだけど、1本目の『エル ELLE』が強烈に良かったので、その余韻に吹き飛ばされた感じ。
 
 監督は、日本では『氷の微笑』『ロボコップ』で知られたポール・ヴァーホーベン。どの映画でも容赦なく「男の愚かさ」「女のしたたかさ」を描いてきた監督の真骨頂。
 町山智浩さん高橋ヨシキさんが絶賛しているので、どうしても観たかった。
 
*ちなみに私は『ショーガール』も好きです。
 
 ほんっとに観てよかった!!!!!
 
「おススメ映画は何ですか?」という質問には答えやすいんだけど、「一番好きな映画は何ですか?」には答えにくい。
 おススメ と 大好き は違う。
 生意気な言い方だけど、「おススメ」は「好き」の中から「このあたりなら問題ないかな」という作品を選ぶ。
「大好き」は感性が決めるから、自分でも「なぜ好きなのか」がわからないことも多い。
 

 この映画は間違いなく「大好き」な映画

 
 世界中の映画祭・賞で主演女優賞を総なめにしたにもかかわらず、ヒロイン・ミシェルの造形や描き方があまりにショッキングで、いわゆる「常識」「定型パターン」を気持ちいいほどぶち壊しているがゆえに、賛否両論を巻き起こした問題作……なので、おススメは躊躇します。
 
 簡単に言うと『ワンダーウーマン』の対極にあるような映画。
 理解できない、不快だという女性も多いと思う。実際、議論や反発も巻き起こっているそうです。
 
 わかる。
 でも、私は心から楽しんだし、快哉を叫びたくなった。
 
 ここまで「自分が自分であること」を徹底的に貫き、「自分の人生」を完璧にコントロールしようとするキャラクターって観たことがないし、それが「女性」というところに打ちのめされた。
 もちろん、彼女がそうなった「原因」はあるのだけど、とにかく彼女はカテゴライズされることを厭い、何が起ころうとも「自分の選択」を貫く。
 
 こう書くと「頑張る女性」みたいな印象だけど、きっとミシェル自身は「頑張る女性」と言われることすら嫌だと思う。
「私は私」……みんなそう言うけど、それも、社会に向けた「私」に縛られた「私」でしかない。
 

 イザベル・ユペールは最高

 
  高橋ヨシキさんは、ラジオでこんなふうに語っていた。
「ミシェルさんは、誰もいないところで泣いたりすることに意味があるのか、って思ってるんですよね」
 
 もちろん、傷ついている。怯えてもいる。
 でも、彼女は泣かない。相談しない。悩まない。躊躇しない。なぜなら、そんなことはすべて無駄だから。そんなことをしても、何の解決にもならないから。
 やりたくないことはしない。決めたことは徹底的にやる。
 自分の気持ち、欲望に抗わない。
 誰にも理解されなくて構わない。そもそも理解されようだなんて思っていない。
 その突き抜け方が、ハンパない。
 だけど、力は入っておらず、どこまでも軽やかで、知的で、自由で、美しい。
 
 名だたるハリウッドの女優たちが「こんな役はできない!」と断ったそうだけど、正解。
 だってこの役は、イザベル・ユペールのものだから。
 
 再度、注意しますよ。
 
 おススメは、しません。
 予定調和にならないフランス映画に慣れてる人でも、劇薬の部類だと思いますんで。
 興味のある方は、ちょっと調べてみて、それから決めて。
 
 もしかしたら『ゴーン・ガール』が好きな人なら大丈夫かな。
 でも多分、あれより強烈(*''▽'')
 
 

全人類必見映画『ワンダーウーマン』

「理想」に伴う代償の痛みを知って初めて、「夢の実現」に必要なものがわかる。
「夢の実現」はひとりでは難しいから、仲間や理解者、導いてくれる人の存在が大切だということも。

 

f:id:hatomuraian:20170905060237j:plain

 

ワンダーウーマン』観てきました!

www.youtube.com

 

 最高! 全人類が観るべき! 

 これまでヒーロー物を観ても、なんだか、どこか他人事だった。闘う女性キャラも沢山いたけど、ここまで「自分も一緒に闘っている」気になったのは初めて。

 穢れのない「理想に燃える」主人公の成長物として、お手本のような作りになってます。 

 強いだけではダメ。
 抵抗するだけではダメ。
 言葉にするだけでもダメ。 

 やっぱり大事なのは、信念を行動に移すこと。

 そしてそれを、自分を信じてくれる「誰か」から学び、成長する。

 

 もちろん、そんなドラマ部分は無視して、単純にアクション映画として観てもスカーッとしますよ。

 アクションがとにかくキレッキレ&美麗! 
 特に島での戦闘場面(兵士vsアマゾネス軍団)は、忍者・侍好きの人にも刺さると思います。もう、あそこだけずっとループして観たい!
 あんなに「麗しい」アクションシーンって観たことないわ! 芸術だよ! 

 

 主人公、ダイアナ役のガル・ガドットがとにかく美しいので、巨大スクリーンで観ているだけで幸せ(*´Д`)


 そして道案内のスティーブ役、クリス・パイン(新『スタートレック』シリーズのカーク船長役)も、いい味出してます。

 肉体的には彼女のほうが強いんだけど、本当に大切なことを命を懸けて教えてくれる人。出会ったのが彼でなければ、ダイアナは旅立たなかったと思う。

 

 そう、これって「女性よ、立ち上がれ!」というだけでなく、きちんと「通過儀礼」の物語になってるんですよ。
 
 だから全人類におススメなんだけど……

 

 やっぱり、女性に観てほしい!  

 闘ってる人、悩んでいる人、何かの呪縛に苦しんでいる人、理想と現実のギャップが埋められない人…… きっと力が湧いてきます。

 そして「始めなければ!」と思うはず~(≧▽≦) 

 

 あの腕輪に込められた「誓い」とは?

 

 実は……

 原作『ワンダーウーマン』の歴史は古く、細かいセリフのやりとりや設定にすべて「女性の解放」につながる深ーい意味があるのです。

 町山智浩さんの解説を聞くと、作品(原作・映画)に込められた思いやメッセージがわかってさらに愉しめます! 

 

www.youtube.com

 

 この中の藤谷文子さん(ご存じスティーブン・セガールのお嬢さん)の映画に寄せるコメントにも感動したなー(´;ω;`)

 女性の特性のひとつに「共感能力」があると思うんだけど、それこそが現代に求められているものだと感じるんですよね。

 

 

 ところで、観終ってカフェでパンフ眺めてたら、可愛い店員さんに「面白いですか? 観るべきですか?」と聞かれたので「めっちゃいいです! 特に女子にはおススメ!」とプッシュしちゃったyo(゚∀゚)

 

 

f:id:hatomuraian:20170905060408j:plain